まず最新の公的データを見る
厚生労働省 「職業情報提供サイト job tag」には、 職業分類に対応する 賃金や求人統計が掲載されています。
Webサービス開発SE
ITヘルプデスク
いずれも job tagで2026年9月30日に確認した数値です。 年収・年齢は 令和7年賃金構造基本統計調査を 加工した職業分類ベースの統計です。 求人賃金・有効求人倍率は 令和7年度の ハローワーク求人統計です。
578.5万円や609.8万円は 「20代未経験ならこの金額をもらえる」 という意味ではありません。
実際、 掲載されている平均年齢は 37.1歳・42.2歳です。
経験者や年齢の高い人を含んだ 職業分類全体の統計と、 自分が今応募できる求人の給与は 分けて考える必要があります。
20代のIT転職で 見るべき年収は3種類
① 職種平均
その職種全体の 大まかな給与水準を見る数字。
注意経験者・ベテランも含まれる。
② 求人給与
今募集されている 求人条件を見る数字。
注意未経験可か、 固定残業代込みか等を確認。
③ 自分のオファー
実際に企業から 提示される労働条件。
一番重要基本給・賞与・手当・勤務時間を 具体的に比較できる。
ネット記事で 「ITエンジニア平均年収○○万円」 と書かれていても、 自分の転職判断で最も重要なのは 自分が応募できる求人と 実際のオファー です。
20代未経験でITへ行く場合
異業種からITへ転職する場合、 前職の給与や 応募する職種によっては 初年度の年収が下がる可能性があります。
ただし、 未経験だからといって 「とにかくIT企業へ入ればいい」 わけでもありません。
| 入口 | 入社後に確認したい経験 | 次につながる例 |
|---|---|---|
| ヘルプデスク | PC、 アカウント、 SaaS、 一次切り分け | 社内IT、 社内SE、 インフラ |
| インフラ監視 | 障害対応、 Linux、 ネットワーク、 設定変更 | 運用、 構築、 クラウド |
| ネットワーク運用 | 機器操作、 設定変更、 障害切り分け | 構築、 設計、 クラウド |
| 社内IT | 端末、 SaaS、 NW、 ベンダー調整 | 社内SE、 IT企画、 インフラ |
月給が少し高くても、 何年たっても担当業務が変わらない求人と、 初年度は少し低くても 運用・構築などへ 経験を広げられる求人では、 数年後の選択肢が変わる可能性があります。
20代IT経験者は 「経験年数」だけで見ない
IT経験がある場合、 「3年勤務した」 という年数だけでなく、 何を担当したか を整理します。
job tagの Webサービス開発SEページでは、 2023年度の委託調査に基づく 設計・構築分野の給与レンジとして、 ITSSレベル1〜2が 420〜620万円、 レベル3が 450〜700万円 などと掲載されています。
これは20代限定ではなく、 第一四分位から第三四分位の範囲です。 個人の年収を保証する数字ではありません。
定型業務だけだったのか、 設定変更・構築・設計・改善まで 担当したのかで 職務経歴の内容は変わります。
20代前半・後半では 何を優先する?
20〜24歳
IT未経験なら、 まず実務経験を作ることを 優先しやすい時期です。
見るポイント- 本当にIT業務を担当できるか
- 質問できる人がいるか
- 基礎技術を触れるか
- 数年後に業務を広げられるか
25〜29歳
未経験でも、 前職経験とIT職の接点を より具体的に説明したいところです。
見るポイント- 前職経験を活かせるか
- 給与ダウン幅
- 次のキャリアまでの期間
- 30代までに何を経験できるか
年齢だけで 採用・給与・キャリアが決まるわけではありません。 企業・職種・経験・地域によって異なります。
30秒| オファー年収を概算してみる
求人や内定通知に書かれた数字を使って、 年収の概算を比較できます。
概算式: 月給×12+月給×賞与月数+年間固定手当。 実際の賞与額、 残業代、 夜勤手当、 業績連動賞与、 税金・社会保険等は 企業や本人によって異なります。
同じ20代ITでも 年収が変わる7つの理由
職種
ヘルプデスク、 インフラ、 開発、 クラウドなどで 仕事内容や求められる経験が違います。
実務経験
未経験と、 構築・設計等を経験した人では 応募できる求人が変わります。
担当工程
定型監視、 運用、 構築、 設計など 担当範囲によって評価材料が変わります。
企業・地域
企業規模、 勤務地、 採用市場によっても 給与は異なります。
残業・夜勤
年収が高く見えても、 残業代や夜勤手当を含む場合があります。
賞与
月給が同じでも 賞与の有無・支給実績で 年収は変わります。
前職経験
営業、 接客、 設備、 事務などの経験が IT職で活かせる場合があります。
20代から 年収を伸ばすキャリア例
以下は 「必ずこの順番なら年収が上がる」 という意味ではありません。
担当できる仕事の範囲を広げる という考え方の例です。
ヘルプデスク
PC・問い合わせ
アカウント・SaaS・NW管理
社内SE・社内IT
インフラ
監視・一次対応
運用・設定変更
構築・設計・クラウド
ネットワーク
監視・運用
設定変更・構築
設計・クラウド・セキュリティ
SOC
監視
ログ分析・調査
インシデント対応・専門分野
年収を見るとき 求人票で確認する10項目
面接で聞いていい 年収・評価の質問
基本給、 固定残業代、 手当を確認。
年数だけなのか、 担当業務やスキルも評価されるか確認。
給与だけでなく 経験の広がりを確認。
年収の中身を確認します。
固定なのか、 評価や会社業績によるのか確認。
年収が下がっても ITへ転職するべき?
ここは 「下がっても絶対行く」 「1円でも下がるならやめる」 では決められません。
検討しやすいケース
- 年収ダウンが生活上許容できる
- 明確に希望するIT職がある
- 実務で技術を経験できる
- 数年後のキャリア例が具体的
- 前職では得られない経験が積める
慎重に考えたいケース
- 生活費が足りなくなる
- 仕事内容が曖昧
- 「ITなら将来上がる」だけで決めている
- 研修後の配属が分からない
- 何のスキルが身につくか分からない
ただし、 将来の昇給や転職成功が 保証されるわけではありません。
20代IT転職で 年収を考える順番
ITという大枠ではなく、 ヘルプデスク、 社内SE、 インフラなどに分けます。
応募できる求人の 給与レンジを確認。
基本給、 固定残業、 賞与、 手当を見る。
何の実務経験が 残るかを見る。
担当範囲を どこまで広げられるか確認。
よくある質問
20代未経験で IT転職すると年収はいくら?
一律の金額はありません。 職種、 企業、 地域、 前職経験、 勤務形態によって異なります。
職種全体の平均年収ではなく、 自分が応募できる求人の 給与条件を比較してください。
20代未経験で 年収500万円は普通?
「普通」とは言えません。 高い給与の求人が存在することと、 20代未経験者全体の標準であることは別です。
固定残業、 夜勤、 賞与など 給与の内訳も確認してください。
IT転職すれば 将来的に年収は上がる?
保証はありません。 担当技術、 実務経験、 企業、 転職市場等によって異なります。
年収だけでなく 次に応募できる仕事が増えるかを 確認することが重要です。
20代後半から 未経験ITは遅い?
年齢だけで 一律に判断できません。
前職経験、 応募職種、 現在の学習、 求人条件との接点を 具体的に説明できるようにしてください。
年収と月給は どっちを見ればいい?
両方です。 月給だけでは 賞与や手当が分からず、 年収だけでは 固定残業代や夜勤手当の割合が 分かりにくい場合があります。
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参考情報・データについて
この記事の給与データは 厚生労働省の公開情報を確認しています。
- 厚生労働省 職業情報提供サイト job tag 「システムエンジニア(Webサービス開発)」
- 厚生労働省 職業情報提供サイト job tag 「ヘルプデスク(IT)」
- 厚生労働省 令和7年賃金構造基本統計調査
job tagの職種別統計は、 掲載職業そのものだけでなく、 対応する職業分類の統計を 使用している場合があります。 また、 職種全体の平均年収には 20代以外や経験者も含まれます。 この記事内の数字は 個人の転職時年収・昇給・将来年収を 保証するものではありません。 実際の転職判断では 各企業の最新求人票・労働条件通知書を 確認してください。